
金沢QOL支援センター株式会社(本社:石川県金沢市代表取締役:岩下琢也。以下、当社)は、「福祉が地域を⽀える社会の実現」というビジョンを掲げ、医療や介護が必要な⽅であっても働ける事業所やサービスを運営・提供しています。2022年5月11日、当社の就労継続支援B型事業所※1の「リハスファームかなざわ」が、株式会社六星(本社:石川県白山市、代表取締役:軽部英俊。以下、「六星」)における農耕地の管理業務を請け負う契約を締結し、5月13日より同社が管理する農耕地の草刈を始めました
※1 就労継続支援B型事業所:障がい者総合支援法に基づくサービス。通常の事業所への就職が現時点で困難な障がい者の方への就労サポートを行う施設。
◎請け負った業務の内容と利点
六星は、農薬・化学肥料を使わない田を含め約170haという県内最大規模で稲作を行っており、草刈業務については、品質の担保と作業効率が求められます。
リハスファームかなざわでは、六星が求める業務基準を守れるよう、利用者さまが行う作業を細かくマニュアル化しました。六星の草刈業務のサポートのほか、今後は苗箱の運搬や田んぼの草取りなど順次サポート業務の範囲を広げていく予定です。
◎就労継続支援B型事業「リハスファームかなざわ」
公式HP:https://rehas-work-k-qol.com/#rehasfarm
六星とリハスファームかなざわの今回の契約で、両社にとっての利点は以下の2点にあります。
(1) 平均工賃の向上
全国の就労継続支援B型事業所の平均工賃はおよそ月に1万6千円程度です。
各事業所で労働時間は異なりますが週5日4時間労働。時給換算すると220円ほどで仕事をしています。
リハスファームは「障がいがあっても稼ぐ」を合い言葉に、価値のある仕事を創出し、平均工賃5万円の支給を目指しています。
5万円を目指す理由は障がいがあっても社会的・経済的自立を目指すためです。
1人暮らしをするためには月に約13万円が必要とされています。障害者年金と自身で働いた工賃を加えることでその額を目指しています。
障がいの有無に関係なく継続した業務を続け、六星の営農サポートを通じスキルアップしていくことで、利用者さまが受け取れる工賃は上がっていきます。
六星との契約を通じて、地域の農地の保全・管理といった社会貢献を含め利用者さまにとって価値の高い業務が増えると期待しています。
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(2) 安定した人材資源の確保
六星では、限られた人材で大規模の営農を行っており、また稲作繁忙期と閑散期にあわせた人材の調整など、人的資源のやりくりに苦労されていました。
今回、リハスファームかなざわのサービスを利用することで、草刈業務の負担軽減と繁忙期に合わせた人材の調整、労働の平準化など、農業特有の労務課題を解決することができます。
【リハスファームについて】
特長:
リハスファームは地域の農家様と連携して行う”農福連携”という形をとっている就労継続支援B型事業所です。福祉スタッフや農園スタッフ、さらには医療専門職も一丸となって障がいを持った方の「はたらく」を支援します。
利用対象者:
18歳以上の精神(発達)、知的、身体に障がいをお持ちの方 仕事の内容:自然豊かな農園で、野菜やハーブの栽培、管理に関わる様々な仕事を行っています。
リハスファームは現在、3つの事業所を展開しています。
・リハスファームかなざわ(石川県金沢市)
・リハスファームはくさん(石川県白山市)
・リハスファームとよた(愛知県豊田市)
◎株式会社六星の事業
六星は、1977年「中奥六星生産組合」として創業しました。
その後、農業の大規模経営と組織の強化を図るため、農事組合法人、有限会社へと改組し、2007年株式会社になりました。
高齢化などの理由で耕作できない農家から農地を請け負い、現在は約170haの石川県最大規模の水稲耕作を行っています。
また、同社では、コメの生産だけでなく、餅や惣菜、和菓子といった加工品の製造販売、直売店の運営も行うことで、地域農業の活性化や雇用の提供にも貢献しています。
◆運営会社 :金沢QOL支援センター株式会社
設立 :2012年1月
代表者 :代表取締役_代表執行役員CEO 岩下 琢也
所在地 :石川県金沢市広岡3丁目3-77 JR金沢駅西第一NKビル 6階
資本金 :901万円
事業内容 :訪問看護・リハビリステーション事業、障害者就労支援事業、 福祉施設と企業のBPOサービス事業
URL :https://k-qol.com/