訪問看護(リハ)を知る

看護部長メッセージ

みなさんこんにちは、金沢QOL支援センター・訪問看護・リハビリステーション「リハス」の三輪と申します。

 「リハス」は、スタッフの総数が30名を超える県内最大規模の看護ステーションです。主治医からの指示に基づき、必要なリハビリスタッフや看護師を派遣し、ご自宅で療養生活が送れるように生活の質(Quality of life)を支援しています。

 日々訪問看護を行なっていますと、“care”の語源は訪問看護にこそある言葉だと強く感じています。ご利用者様に寄り添える訪問看護を目指し、地域-社会に素晴らしい価値を提供できる事業所にして行きたいと思っております。

 私たちと一緒に地域医療、訪問看護をはじめてみませんか?
臨床経験のある方はもちろん、経験のない方も、親切・丁寧に指導致します。ご利用者様に寄り添い、地域社会に素晴らしい価値を提供できる訪問看護に、ご興味のある方と共に働けることを希望しています。

訪問看護ステーション部 看護部長 三輪きん子

訪問看護(リハ)の1日の流れ

私たちは、1日に4件から6件のご利用者様宅を訪問します。
訪問業務は各スタッフ毎にその日のスケジュールが異なるため、なかなかみんなが顔を合わせて話をする機会が作りにくいですが、
朝礼や終礼、休憩時間などの際のスタッフ間の報告、連絡、相談、コミュニケーションを大切にして日々の業務を行っております。

看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
8:30 12:00-13:00 17:30
朝礼 ・業務連絡・1日のスケージュールの確認・自宅から1件目の訪問先へ直行する事も 訪問への準備 ・必要な器具の準備と点検 訪問先へ出発 ・車や徒歩で訪問先へ向かいます・市内の訪問が多く移動時間は10分~30分程度 午前の訪問 ※訪問の際、バイタルサインチェックは必ず実施します。 昼休み ・12時前後にステーションに戻り休憩 ・車内で休憩(昼食)を取ることも、みんなでランチに行く事もあります。 午後の訪問 ステーションに戻る ・訪問実績入力 ・記録作成と状況報告 終礼 ・業務連絡 退社 ・明日以降の訪問の準備等、業務が終わり次第退社

1回の訪問の流れ

一回の訪問はおよそ40分から60分であることが多いです。交通手段は自動車がメインなので、道にも詳しくなります。
ご本人様やご家族様、施設職員さんへの元気な挨拶からその日の訪問が始まります。
※各時間配分についてはあくまでも目安であり、ご利用者様や状況によって異なります。

0分〜 挨拶 ・玄関でご挨拶 ・自分の身分をはっきリ告げる ・初めて伺うときは名刺を渡し自己紹介 5分〜 手洗い ・アルコールで消毒 もしくは洗面所をお借りして手洗い 10分〜 状態観察後 治療・処置・リハの準備 ・血圧・体温等のバイタルサインの計測 ・ご家族様の介護具合や体調等の確認 20分〜 治療・処置・リハ ・処置、入浴等の清潔ケア、リハビリテーションプログラムを実施。 50分〜 片付け・記録・サインを頂く ・後片付け ・手をアルコールで消毒・ 元の環境に戻す もしくはご利用者様とご家族様の希望する状態をセッティング 55分〜  ご本人様・ご家族様への伝達 ・病状から予測される事、注意してほしい事、次回訪問までに行って欲しい事、次回訪問日時をご利用者様、ご家族様に伝える。 60分〜 退室 ・忘れ物がないかを確認

職員のコメント

看護師

自分の祖父を自宅で看取りたい。

 病院で20年勤めていました。でも自分の仕事に対する気持ちを純粋に求めていくと、「訪問看護」に辿り着いたんです。

 私が訪問をはじめようと思ったきっかけは、いくつかあるんですけど、一つは「自分の祖父を自宅で看取りたい」なんです。みんな自宅で最期を迎えたいなって想いがあると思うので、それを叶えてあげたいと思ったんです。

 二つ目は病院で勤めていると、高齢者の患者様が増えて治療の中に「介護」が増えていったんですね。それで福祉にも興味を持ち始めて、結婚を機に病院を退職した後、福祉の方で働いたんですね。でも業務内容が介護 が中心となる中で、やっぱり自分は「看護師」なので看護師として人と関わる仕事がしたくなり訪問へ行きました。

時間をかけて看れる。

 実際訪問看護をやってみて、緊急で夜中などに呼ばれて行くと、自分の判断が正しいかどうかの不安は常に今もあります。でも、週に一度、1時間でも看ていく中で、体調、生活習慣とかの状況もなんとなく把握できてくるので、それをいかにご自宅で様子を看られるか、必要時はドクターを呼ぶべきかの判断もできてきているので、大丈夫かなと思いも持ってます。

 病院と違って訪問は、ご利用者様に対して、時間をかけて看れるっていう利点があるんですね。訪問をはじめたばかりのころは、30分もいられる、1時間もいられると思っていたんですが、最近は1時間しかいられない、という思いになってきて(笑)
じゃあその一週間の中の1時間の中で、どういう風にサービスを提供して、次の一週間自分が来るまでに何事もなく穏やかに過ごして頂けるか、常に考えて仕事をしています。

「訪問看護」は看護の原点です。

 自分の中で「訪問看護」っていうのは、「看護」の原点だと思っていて、一番大事なことだとって思っています。その人の生活を支えるっていう事、食べるって事から始まり日々の生活を過ごしていくって事、それを支えるのが看護の原点だと思うので、自分の目標としては、一人暮らしの人でも自分の家で最期を迎えれるようにすることなんです。自分の安心できる我が家で、最期を迎えれるのがやっぱり幸せ、本来の望みだと思うんです。

 病院は病院でいいところ、大事なところもあるんですけど、自分も自分の家で死ぬのが夢なので、今からその土台作りをやれたらなって、その勉強でもあるんです。
あ、ここはオフレコでお願いしますね(笑)

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理学療法士 大塚

リハビリとはその人らしさを取り戻すこと。

 理学療法士としてリハビリとは何かをよく考えています。

 「リハビリテーション」という言葉は、一般的には運動機能の回復みたいな運動や、身体を動かすことに対するイメージがあると思うんですけど、リハビリテーションの本来の意味は、「社会的な復権」「その人らしさを再び取り戻すこと」というものがあるんですね。

 僕はその解釈のほうが好きで、「その人が再び社会に関われるような形」になればさまざまな運動ではない手段も考えます。実際、身体機能面がよくなれば、社会に出やすいので、身体機能とかに特化した専門家というようになっていますが。

訪問は引き出しの多さが大事。

 例えば「こんな状態で人前で歩けない、装具つけて歩くの格好悪いし」って思って家から出ないお婆ちゃんが居たとしたら、お婆ちゃんが大好きなお孫さんが、「お婆ちゃんの装具とっても素敵!一緒に歩きたい」って言ったら、「なら歩こうか」ってなるかもしれないですよね。その人が社会参加に繋がるきっかけがつくれるのであれば、僕は「お孫さんに声かける」っていう手段も考えます。それもリハビリテーションプログラムに含まれると思ってるんです。(身体へのアプローチも大切ですが。)
 ただ、ご利用者様でも「(身体的・運動機能面での)効果の無い事はしたくない」という方ももちろん居ますから、そこはやっぱりその人のニーズに合わせたものを提供できるようにしています。外に出るのが目的だったら手段はいくつでもあるんですが、ご利用者様が楽しくないことはしたくないので。

 訪問は理屈云々より、相性もあると思うんですが、人としての引き出しの多さが大事な気がします。病院で「この人どうなったんかな?」と心配になったり、「もっとちゃんとご自宅での生活場面でリハしたいな」って思う人は訪問に来た方が絶対楽しいと思いますよ。

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作業療法士 寺井

病院を出たあとが気になってしまう。

 私の場合もともと県外の病院に9年間勤めていて、その間、訪問リハビリテーション業務(以後、訪問)に携わる機会がありました。訪問に対して「私にはハードルが高いのでは・・・」という不安もありましたが、それよりも在宅生活への興味や関心の方が強かったですね。
 最近石川県に転居してきたのですが、今後も訪問の仕事に携わりたいと思っていました。

 病院に勤務している時、入院している患者様の話を聞くと、「家に帰りたい」と言われる方がほとんどでした。
 退院前にご自宅での外出練習をすることがよくあったのですが、ご自宅で過ごしている時のほうが、病院にいるときよりもその人らしさがあって、活き活きされているなあと感じていました。

人として勉強になる領域。

 退院されたその日から、ご自宅で安全に生活出来るよう一生懸命関わらせていただきましたが、毎回退院される患者様を見送るときは、その後の生活がとても気になっていました。「戻ってこないでね、元気でね」と見送りますが、ケガや再発で戻ってくる人もいらっしゃいました。その経験から病院のリハビリテーションでは限界があった、『自宅生活の支援』を訪問という仕事で携わっていきたいと思いました。

 実際訪問をやってみて、ご利用者様が生きてきた習慣やご家族様、環境の元で関わらせていただくため、セラピストとしての知識だけでは通用しないこともたくさんあると思いました。でもそれが面白くって、自分の常識だけではおさまらないことや、地域ならではの知識とか、人としてとても勉強になる仕事だと日々思っています。凄くやりがいのある仕事ですね。

家庭も仕事も中途半端にしたくない!!

 QOLでは働き方をその人それぞれの家庭に柔軟に合わせてくれます。
私は「家庭も仕事も両方とも中途半端にしたくない!!」という思いがありました。けれどいつまでもそんなわけにはいられません。人生の長いスパンで見て、『家族にも余裕があり協力してくれるのでガッツリ働ける時』と、『家庭の時間を優先したい、でも仕事も少しはしたい時』などがあると思いますが、QOLは人それぞれのその時々の都合に合わせて、勤務形態の相談に応じてくださいます。

 他にもこの会社の素敵な部分は、勉強会の情報もすぐわかったり、若い会社だから自分たちが考えて動いた分、会社が良くなってる!というのが見えます。尊敬できて話しやすい仲間も魅力の一つです。すごくやりがいのある仕事、働きがいのある会社ですね。

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言語聴覚士 打保

QOLの向上を「一緒に」考えていく。

 私が訪問でのリハビリを始めようと思ったきっかけは、「ご利用者様がご自宅に戻られてからの生活を、もっと支援したい」というのが一番大きいです。

 ご利用者様にとっては入院中の生活というのは、あくまでも非日常であって、ご自宅に戻られてからの生活こそが本番だと思っています。
 リハビリを通して、ご利用者様やそのご家族様とより深くかかわっていく中で、しっかりとした信頼関係を結び、長い目でその方のQOLの向上を「一緒に」考えていく。この会社ではそれが出来ると思い、作業療法士が起業した弊社に入社を希望しました。

その人らしく生きるための支援。

 実際訪問をやってみて、脳梗塞後遺症や神経難病など、さまざまな疾患や障害により、食べることや話すことといった日常生活においてとても重要な要素となる行為に不都合を抱えていらっしゃる方が大勢いるのだと改めて感じました。

特に神経難病の方は、在宅生活が急性期であるため、現状を受容できず戸惑われていることも多いです。なので、出来なくなってしまったことでなく、まずは自身が出来る事に目を向けて頂き、その人らしく生きるための支援をしたいと考えています。

「食べる」喜びを共有する。

 またご本人様だけでなく、介護されているご家族様も、コミュニケーションの方法や食事内容や形態などについて、いろいろな不安や悩みを抱えていらっしゃる方が多かったです。訪問リハビリでは、実際の食事場面を観察し、安全に食べるアドバイスをさせていただきます。「住み慣れたご自宅で食べ慣れた手料理を美味しく食べる。その喜びをご利用者様・ご家族様と共有できる」ときが、この仕事をしていて本当に良かったと思える瞬間です。

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